クソ寒い真冬の夜中、流通センターの近所の湾岸線の下、干潮時に露出するゴロタ場に
ハシゴで降りるポイント。
そこで50センチ弱のフッコを初めて釣ってから、今年でかれこれ30年。
当時は寒けりゃ寒いほどいい、と変な入れ知恵を信じてやっていた。
タックルはスーパーパルサーの6.5フィートにシマノのリアドラグのリールで
ルアーは渋谷の上州屋でゲットしたラパラCD9パールカラー、ライン直結。
根がかりかと思いきや、足元でかかってすぐにランディング。
グラス製のロッドはバットまで曲がっていた。
魚を手にした時、寒さが一気に吹っ飛んで、足が震えた。
そのフッコは持って帰って食ったが臭かった。。。
そのまぐれはやっぱりまぐれで、しばらくは行けども行けども釣れない日ばかりだった。
季節やポイント、そして潮汐までも全く理解しないまま、ただ自分の時間の都合だけで
釣り場に立っていた。
そこから僕のスズキのルアー釣りは始まった。
なんやかんやで30年。
都心ならではの好釣り場が東京湾には沢山あり、気軽に行けるのが一番の魅力。
独自の石油臭、岩場は油でヌルヌル、自然が無い自然。
そんな東京湾岸の釣りが一番馴染み深い。
「なんでこんなにもおんなじ魚を何千匹と釣ってきて飽きないのでしょうかね。。。」
これらは昨年のクリスマスくらいから正月にかけて釣ったスズキたち。


上下共に75センチだったが、体型が少し違う。上の方が引きが強かった。
アメリカ80年代のルアー、ロングAで。ブルーマッカレル、レッドヘッド。
小学生の頃、釣具屋で目にしたこの6インチもあるルアーは
こんなんで釣れるんだろうか? 釣れたら最高だろうな。
と、半ズボン姿の僕の夢だった。
でかいルアー、でかい魚。

現在85歳、現役レジェンドルアーマンから譲り受けた、師が若い時にアラスカ遠征で
キングサーモン釣りで使用した、ハーディ&アブのサーモンタックルで。
ちゃんと釣ってご報告。

ビッグベイトスズキ釣りの原点。
晩秋型冬にかけての大型マルスズキを
大型のミノー、シャッドだけで釣るルールで、ハードコアなスズキ釣り。
をやってました。
このロッド、ルアーの発案者の記事を高校生の頃に見て、相当ぶっ飛ばされた。
それは7インチのビッグミノーをベイトタックルで投げる。
さらには2ポンドラインで世界記録を取る。という内容だった。
雑誌そのものはとっくに無くなってしまったが、記事の内容は今でも覚えている。
これがその時に芽生えた一つの目標、憧れであり、夢だった。
上のロングAの正しい使い方がこれで繋がった。
という、もはや僕にしかわからない自己満足の世界へようこそ。
で、釣ってみてどーなんだよ。
それぞれの個体には名前も無いし、全部同じくスズキなんですが
魚のサイズ、その釣り場、使った竿、リール、そしてルアーを覚えているんです。
何か、強い思い入れと、その魚とやりとりしたインパクトが脳裏に焼きつくんですね。
思い出してはニンマリしっぱなし。
な訳です。
「このルアーで釣りたい」
っていう強い欲望があって、ルアーそのもののデザインや、時代特有の雰囲気
カッコよさ、釣れなさそうだけど色、形がイケてる。
そんなものが好み。
次に、そのルアーをどんな竿で投げたいか、その竿にはどんなリールをセットするか
ってなると、ルアーが古いもんだし竿もビンテージかオールドファッションなものが
理想的。となってきて、さらには旧タイプの針を研いでギンギンにタッチアップする。
40年前の時代でストップしたような、、てかしている。
それで挑みにいくのです。
「このルアーで釣ってやる!(釣れたらいいなあ〜)」
あの強烈なバイトと共に頭真っ白になれる絶頂を求めていくのです。
ハァ〜〜〜〜〜
アホですぬ。
posted by sexysugi at 05:15|
日記
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